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人口とは街の筋肉だ!




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■筋肉は使わないと衰える。街も同じ。

人口は、社会の「筋肉」のようなものです。筋肉も、運動を怠るとすぐに萎縮してしまいますが、社会も人口が減ると、地域の活力や経済力が徐々に衰えていきます。まるで長期間ベッドで寝たきりになった人が、立ち上がれなくなるように──。



■無駄な筋肉は整理できる

しかし、考え方によっては、「使わない筋肉=無駄なエネルギー消費源」と見ることもできます。過剰な筋肉を減らすことで、身体が軽やかに動けるようになることもあります。同様に、人口減少は無理な拡大路線から脱却し、本当に必要な都市機能や生活インフラに絞り込むチャンスとも言えるでしょう。これはまるで、ムキムキボディビルダーから、俊敏なアスリート体型に変わるようなもの。年代によって住みやすい地区に引っ越すなど、街の機能を整理していくような考え方を取り入れるのもよいでしょう。



■筋肉が減れば体力も減る

一方で、筋肉量が減ると、基礎代謝が落ち、疲れやすくなり、ちょっとした衝撃でも骨折してしまうリスクが高まります。社会も同じで、人口が減ると災害時の復旧力、産業の維持力、税収基盤が脆弱になります。四国中央市でも、消防団員の確保や、地域医療の維持が困難になるかもしれません。筋トレをサボったツケが、あとでまとめてやってくるわけです。



■サルコペニアと人口オーナス

筋力低下は医学用語で「サルコペニア」と呼ばれ、高齢者の健康リスクと直結しています。これと似た現象が社会にも起きており、「人口オーナス(負担期)」と呼ばれる状態──働き手が減り、支えられる側(高齢者)が増える──に突入しています。日本では、すでに生産年齢人口(15~64歳)は総人口の約59%まで減少しています(2024年推計)。



■筋トレをしながら街を考える

かつて、子どもたちが元気に駆け回り、地域の大人たちも自然と体を動かしていた時代。まるで、誰もが「無意識の筋トレ」をしていたようなものだったかもしれません。今思えば、あの頃の町には、見えない筋肉がピクピクと動いていたのでしょうね。


 
 
 

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